実は私も今まで知らなかった所得税率の見方。人事に相談して相談を聞いてくれた人が、他の社員にも相談してもらっても理解できず、同僚のマレーシア人に聞いても分からずだったのですが、英語、マレー語、中国語、韓国語、日本語ができる韓国人(アズシ)がこのなぞなぞのような所得税率表の見方を解読してくれました。
まずは、あるサイトから引用した税率表です。
Taxable Income | Tax Calculation | Tax Rate (%) | Tax Amount |
RM 0 to 2500 | On the First 2,500 | 0 | RM 0 |
RM 2,501 to 5,000 | Next 2,500 | 0 | RM 0 |
RM 5,001 to 10,000 | On the First 5,000 Next 5,000 |
1 | RM 0 RM 50 |
RM 10,001 to 20,000 | On the First 10,000 Next 10,000 |
1 | RM 50 RM 100 |
RM 20,001 to 35,000 | On the First 20,000 Next 15,000 |
5 | RM 150 RM 750 |
RM 35,001 to 50,000 | On the First 35,000 Next 15,000 |
10 | RM 900 RM 1,500 |
RM 50,001 to 70,000 | On the First 50,000 Next 20,000 |
16 | RM 2,400 RM 3,200 |
RM 70,001 to 100,000 | On the First 70,000 Next 30,000 |
21 | RM 5,600 RM 6,300 |
RM 100,001 to RM 250,000 | On the First 100,000 Next RM 150,000 |
24 | RM 11,900 RM 36,000 |
RM 250,001 to RM 400,000 | On the First 250,000 Next 150,000 |
24.5 | RM 47,900 RM 36,750 |
Exceeding RM 400,000 | On the First 400,000 Next RM |
25 | RM 84,650 |
単純にこの表を見ると、RM50,001からRM70,000までの年収の場合税率は16%、RM70,001からRM100,000までは21%、RM100,001からRM250,000までは24%という税率だと思うと思いますが、この右側のTax Amountの数字が不明で例えばRM70,000の所得の場合16%でRM11,200が所得税のはずなのですが、Tax Amountには、RM2,400、RM3,200と書いてあるだけで合計してもRM11,200にもなりません。
この表の見方は、RM50,001を超えてRM70,000までの所得に対して16%の税金払ってくださいということで、RM50,001までの所得については、RM2,400払ってくださいということです。
例えば、RM60,000の所得だとすれば
RM50,000(税金 RM2,400) + RM10,000(税金 RM10,000 x 16% = RM1,600)
= RM60,000 (税金 RM4,000)
年間所得がRM70,000だった場合はRM50,000まではRM2,400の税金、残りRM20,000は16%払わなければいけないのでRM3,200で合計RM5,600を払わなければならず、次の下の表のRM70,001からRM100,000までの表にRM70,000まではRM5,600でそれよりもRM30,000を稼いだ場合はそれに対して21%払わなければならず、RM6,300払わなければいけません。
説明がよくわからなかった場合は書き込みお願いいたします。
ちなみに日本でRM100,000を280万円の所得として計算すると、所得税は182,500円で約6.5%とマレーシアの11.9%と比べれば安いのですが、マレーシアの最高税率は25%に対して日本は年収1,800万円以上で40%です。また、ご存じだとは思いますが、日本の場合給料から引かれるのは所得税だけではなく、住民税、年金、健康保険、失業保険などもあり最終的に低所得者でも高額な税金のようなものを払わなければならず、マレーシアの方が税率が低いと言えると思われます。
それにしても、年収RM150,000とRM400,000では1%しか税金の違いはなく、相続税もない社会で金持ちを優遇した国です。逆に日本のような税率であれば高所得者には魅力ないので貧乏人しか残らない国を目指すのもどうかと思います。